全館空調における設計計画

前回、換気についてお話ししましたが、その中でも第1種または第3種換気に該当する全館空調システムについてお話しします。先の物件で採用した全館空調システムはオリエンタル冷熱㈱さんによるものでしたので詳しくはそちらHP(http://www.kaiteki-air.com/)でご覧頂くとして・・・今回は簡単な説明と設計段階での検討箇所や注意事項についてお話しします。

全館空調システムでは家中どこに居ても同じ気温・湿度に保たれており、換気・除湿・加湿・空気清浄・冷暖房といった5つの快適機能をもつシステムです。昨今、ヒートショックやオーバーヒートといった言葉を耳にする事が多くなってきましたが、それらはお年寄りの方々に起こりがちで、お風呂やトイレにおける気温差による体への負荷によって起こるものです。対策としては部屋ごとの温度差を極力小さくするなどがありますので全館空調は理想的なシステムといえます。

そこで、全館空調システムを採用するにあたり 検討すべき事をいくつか挙げていきますと・・・

1.高気密・高断熱の建物であること

2.ダクトスペースを確保するなど、配管経路の検討

3.天井高に影響がある時は階高を再検討

4.機械置場・室外機置場の検討  などなど。。。が挙げられます。

設計期間やイニシャルコストはかかるものの、ランニングコストは意外に安く 得る満足度は高く快適と高評価を頂いております。